勝てそうで勝てない、試合運びの難しさ

6.19

待ちに待った開幕戦。しかも巨人-阪神戦という、非常に注目度も高い組み合わせ。

結果は、2-3で敗戦。

とてもいい試合だった。とにかく両先発のピッチングがすごい!

失点も最少失点で抑えてゲームを壊さない、ピンチの場面もしっかり投げ切る、そもそもピンチの場面がほとんどない。

昨シーズンの問題点や、練習試合での不安要素を一切感じさせない内容と結果。開幕投手にふさわしい、エース級の大活躍。

両チームともに、なかなか攻略できずに苦労しているところで、打席でも結果を残してチームを鼓舞するなど、本当に申し分ない投げ合いだった。

それだけに、今日はどうしても西に白星をつけてほしかった!

6回1失点、文句なしのピッチングに加えて、ホームランとタイムリーヒットの2得点。今日の試合にかける想いを最高のパフォーマンスで示してくれた。

投打で流れを引き寄せ、理想的な形でリリーフにつないでくれた。移籍後2年目にして、初の開幕投手という大役を担ってくれたエースピッチャー。勝ってほしかった…!

リードした状況でリリーフにつなぐという、昨シーズンの阪神の勝ちパターンに持ち込んでおきながら、完全に流れをつかめなかったのは巨人側の勝負強さが原因か。

コンディション不良もあって、ベストではなかったものの今シーズン初登板としては悪くないピッチングだった岩崎。痛恨の逆転2ランホームランを打たれたのも、インコーナーを攻めた厳しいボール。バッテリーの配球と岩崎の球威をバッターが上回ったということか。

というより、巨人の代打攻勢にしてやられた。阪神優先の流れを、石川、湯浅、吉川の若手3人でひっくり返された。悔しいけど、今シーズンの飛躍が期待されている若手の躍動は羨ましくもある。

一方阪神は、なかなか代打攻勢を仕掛ける場面を作れなかった。しいていえば最終回のボーアの打席で代打を出すかどうか、というところか。

それまで3打席凡退、内容も良くないが、4番の助っ人に開幕戦から代打を送るか?ある程度打席数をこなしたうえで今日の結果ならともかく、初戦だからこそ期待と日本野球を経験させる意味も込めて打たせるよな。

結果は併殺、最悪の結果だけど仕方がない。どのみち4番のボーアが打てないなら、阪神の優勝は相当厳しい。少なくとも100打席ぐらいは我慢して使うんじゃないかな。

それより気になったのは、打った後の1塁への走塁。

明らかな併殺コースだったけど、結果的に1塁は、全力疾走していればあるいはセーフだったかも。このへんの走塁意識が低いのが残念でならない。

巨人の新外国人パーラはというと、ボテボテのゴロでも全力疾走して、リプレー検証の末に内野安打を勝ち取った。どんな形でも開幕戦でヒットが1本出たことで、気負いなく明日からの試合に挑めるわけで、すごく価値のあるヒット。

5番打者として期待されて入団したけど中軸の選手たちに押されて7番で開幕したパーラと、4番打者として入団して結果が出ないまま4番を打ち続けているボーア。

両選手にとって、どういう起用が適切なのかは分からないけど、下位打線に落としてハッパをかける余裕がある巨人と、4番に据えるしかない阪神。巨人のほうが、助っ人がハングリーになる環境なのかも。

まあ、初戦から細かいことは言うまい。とにかく無事に開幕できたことを喜んでおくか。

明日もいい試合を見せてほしい!頑張れタイガース!