6-11敗戦
未来のエースとして順調に活躍を続けている青柳と、次期エースとして注目されている森下の投げ合い。
ロースコアになると思っていたが、意外と序盤からゲームが動いて、大量失点、そこそこ得点で敗戦。
両先発ともにベストコンディションではなかったみたいだね。結果的に森下が6回4失点で勝利投手。ヒットを打たれ、四球でランナーを出すこともあるが肝心なところでしっかり抑える投球。逆に言えば、阪神打線にもチャンスはあったけど、肝心なところで打てなかった。
決定的だったのが5回の攻撃。0-6から3点とって3-6として、さらに追加点のチャンスがほしい2アウト1、3塁の場面で4番大山。
森下からすると、6点の援護をもらって楽になった一方で、絶対に落とせない点差であるうえに、自身の勝利投手の権利がかかった重要なイニングで連打で失点、四球でランナーを出した直後の4番大山。リリーフに不安があるチーム事情に加えて、連戦を見据えてリリーフを温存したい首脳陣の思惑は当然理解しているはずで、とんでもなくプレッシャーがかかる場面。
ここで大山が打ちとられたことで、森下に立ち直りのきっかけを与えてしまい6回まで投げられてしまった。広島優位の流れは変わらず、5回裏の守備では手痛い2失点。
ここで大山から1本出ていれば、このイニングまでで森下降板もあり得たかもしれない。そうなれば点差も縮まり流れも変わり、まだまだ面白い展開になっていたかもしれない。
もちろん、勝負に「たら・れば」は厳禁。選手たちはその時々で勝利に向かって必死にプレーしている。結果論だけでは語れない攻防があるのは間違いないし、相手バッテリーが4番の選手を厳しくマークするのは当然のこと。
ただ、それでも結果を残さないといけないのが4番の務め。苦しいときこそチームの勝利につながる一打を期待される。昨シーズンから本格的に4番を打つようになって、さらなる飛躍が求められる今シーズン。
大山は好調時は手がつけられないくらい打ちまくるけど、いったん状態が落ちると復調まで時間がかかってしまうタイプ。悪い時期を短くすることと、悪い時期の打席でのパフォーマンスの向上が求められる。
打力や守備力など、総合的に考えれば大山をスタメンで使うのは当然の選択。なんとか乗り越えてもらうしかないなー。
青柳も久しぶりに今ひとつのピッチングだったね。やっぱり左打者に苦労するんやな、でも彼のピッチングスタイル的に仕方がない部分もある。
今シーズンここまで左打者相手に効果的に使えていたシンカーがうまく決まらないうえ、低めのゾーンをなかなかストライク判定してもらえず、序盤から苦しい展開になってしまった。
まあでも、今日のピッチングだけでいままでの信頼が揺らぐことはないな。悪い日は誰にでもあって、それがたまたま今日だっただけのこと。反省が必要なところはきちんと反省して、気にする必要がないところはきちんと割り切る。次回登板で好投してくれたらそれでいい。
チームとしてもしっかり前を向いて、明日西を勝たせることに集中してほしい。