8.12
7-6勝利
なんとか逃げ切って連勝、久しぶりのカード勝ち越し。中4日の青柳にも白星がついて一安心。気になることもいろいろあるけど、とにかくいまは結果が大事。大きく負け越した9連戦も、連勝で終われたことを前向きに捉えるべき。
青柳も、お世辞にも良いとは言えない状態で、よく粘ってくれた。6回途中3失点でランナーを残して降板、後続が打たれて自責4。それでも勝利投手になれたのは、野手が打ってくれたのはもちろんだけど、粘って長く投げてくれたおかげ。リリーフ事情を考慮すると、1イニングでも長く投げてほしいところで、中盤以降のピッチングは頼もしかった。欲を言えばキリがないが、今日はこれで十分。次回は4日か5日は間隔が空くだろうから、そのときにベストピッチを披露してほしい。
ガンケルもリリーフを助けてくれた選手の一人。6回途中の苦しい場面で登板して最小失点で切り抜けると、7回はしっかり0封。8回馬場、9回スアレスという、いまの阪神の勝ちパターンにつないでくれた。
野手では、久しぶりにスタメン起用された中谷が逆転スリーランを放つ大仕事。やっぱりホームランを打てる選手は魅力的やな。8回には送りバントを決めるなど、2番打者としても機能した。代打で登場した陽川は、1点差に迫られた7回に押し出し死球で追加点。地味ながらこの1点は非常に大きかった。相手バッテリーがアウトコーナーや低めだけでは抑えられないと判断した結果、インコーナーを厳しく責められたとすれば、陽川が警戒されていることで生まれた死球、追加点。いままでよく頑張ってきたし、そういうことにしておこう。
出番がなかった高山も、1軍に戻ってきてからは7打数2安打、凡打の内容も悪くない。結果が全ての世界とは言いつつも、いまの状態なら非常に期待できる。目立たないけど足も速いし、守備もよくなった。使い続ける価値は大いにある。
伸びてほしい選手たちが着実にステップアップしてる姿を見ることができて嬉しい。福留、糸井が苦しんでいるなかでの若手野手の活躍。能見、藤川が苦しんでいるなかでの若手リリーフピッチャーの活躍。
いよいよ世代交代の時期なのかなー。阪神を支え続けてくれた往年の名手たちの引き際が迫っている。そう考えると、手放しで喜ぶことはできない気もするが…
でもやっぱり嬉しいかな。どのチームも直面する大きな問題。長年ベテラン頼みだった阪神に、ようやく生え抜きのスタメン候補が、しかも複数現れたのは歓迎すべきこと。
ベテラン勢が、実力で若手の出番を勝ち取るなら全く問題ない。同じように、若手が実力でベテランの出番を奪うのも問題ない。
大事なのは、勝つために必要なメンバーを、贔屓目なく選ぶこと。年齢関係なく、「使える」選手から起用する。ただし、評価に差がなければ若手優先。
ベテランに頼らずに勝てた今日の試合。これからこういう試合も増えてくるのかなー。