引き分けか…

8.16

2-2引き分け

うーん。

阪神は勝てば5割復帰、広島は勝てば最下位脱出。お互い絶対に落としたくない試合。

で、お互いに

・ミスで失点(得点)

・ピンチを作るが粘る

・チャンスをものにできない

という、とてももどかしい試合になった。勝てなくて歯痒いような、負けなくてよかったような…

先発秋山は5回無失点。今シーズン一番良かったんじゃないかというくらい、ほぼ完璧な投球内容。ストライクゾーンでもポールゾーンでも勝負できるキレとコントロールで気迫のピッチング。むりやりケチをつけるとしたら、終盤にボールがやや高めに浮く割合が増えたこと、イニングの割に球数が多かったことぐらいか。でも、球数が増えたのは序盤のエラーをカバーするためで、球数が増えればボールが上ずるのも仕方がない。今日の展開でこれだけやってくれたら十分。

結果的に、早めの継投が裏目に出たのは残念だけど、ガンケル→岩崎→スアレスという勝ちパターンが見えたのは大きな収穫。

ガンケル、岩崎は失点したものの、それぞれイニング跨ぎを前提とした登板だったこと、1軍復帰後初登板だったことを考えれば仕方ない部分もある。それに、投げているボールそのものは問題ない。

スアレスも、まっすぐに強い広島打線をまっすぐで抑えたのは頼もしい。ツーシームやスプリットも効果的に使えているし、クローザーが板についてきた感あり。

岩貞も良かった。連投&同点の10回表という厳しい場面で登板して、3人でピシャリ。ストライク先行の安定感あるピッチングで、中継ぎ適性を見せつけてくれた。やっぱり実績のあるピッチャーはすごいな、7回や8回も任せられそう。そうなると、ガンケル→岩崎・岩貞→スアレスと、一層リリーフ層が厚くなる。気がかりなのは先発への未練の有無だけ。個人的には、先発として投げてきた経験と実績を生かして、このままリリーフで大ブレイクしてほしい。

投手陣が期待を持たせてくれた一方で、不安な一面を見せたのが野手陣。

打てないのはまあ、打線は水ものというぐらいだから、1試合ぐらい打てなくても特に悲観することはない。

問題は守備。しかも守備がウリの選手たちが揃ってエラーしてしまったのはとても残念。

熊谷は悔しいやろうな…守備力と走力を買われて1軍ベンチ入りして、きちんと役割を果たしながら数少ない打席で結果を残して、ようやくつかんだスタメンだった。にもかかわらず、初回からエラー、打席では結果を残せず途中交代。しかも出てきたのが植田という、ポジションや役割が重複している選手。

その植田も、代わって早々にエラー、しかもこれが失点につながってしまった。確かに簡単な打球処理ではなかったけど、守備のスペシャリストとしての活躍が期待されているだけに落胆も大きかった…

同年代の選手で、植田はプロ6年目、熊谷が3年目。学年は違うがどちらも現在24歳。まだ若い、まだチャンスはある、失敗していい、変に落ち込んだり考え込んだりしなくていい。

自分が一軍にいる意味を理解して、持ち味を生かすためにどうすればいいのか考えて、どんどん挑戦してくれ。この2人の競争で、セカンド・ショートのポジション争いが激化してくれるとおもしろいチームになる。

なんにしても、5割復帰は18日までおあずけ。相性の悪い首位巨人相手だけど、きっちり勝ち越してほしい。