なんとか逃げ切り…

8.22

7-5勝利

昨日の流れのまま、一気に連勝していきたいところで、期待通りに躍動してくれた野手陣。ヤクルト先発クックの立ち上がりを捕まえて、打順がひと回りしたところで追い打ちをかけてノックアウト。やるじゃん!

クックは…状態が良くなかったのかな。2軍戦で好投して掴み取った1軍のマウンドらしいけど、実力を発揮することができなかった。

というか、安定しなかった。初回はテンポよく2アウトとった直後に四死球から失点。その後は立ち直りの気配を見せたものの、4回も2アウトからの失点。終始高めのボールが多かった。それでも、投げているボール自体は悪くないのか、阪神打線の打ち損じも多かったのはさすがといったところ。

それにしても、「初物に弱い」と言われている阪神打線が、初登板の先発投手を打ち崩したのは嬉しいね。初めて対戦する投手相手に、じっくりボールを見ていきたい気持ちもあっただろうけど、積極的に攻めたことでいい結果につながった。初回も4回も、2アウトランナーなしからの得点というのもポイント高い。西にもヒットが出たし、チーム全員で相手先発を攻略できたと言っていい。

西は相変わらず素晴らしいピッチングで、7回1失点。援護点にも恵まれて、あとは9回終了を待つのみ。

…のはずが。

代わった尾仲が満塁のピンチをつくると、3番手の岩貞が被弾。

主力を交代させた矢先の出来事、しかも完全にヤクルトペース。主力はもちろん怖いし、控えの選手層も厚い。なんとか勝てたけど、勝った気がしない。大差で勝利して、勢いよく3タテに向かいたかったのに、立ち直りのきっかけを与えてしまった感あり。

ただ、前向きに考えるなら、そんな逆風を跳ね返して、逃げ切る力があった点は評価するべき。冷たい言い方にはなってしまうが、打たれた尾仲は現状勝ちパターンには入っていない、大差のゲームやビハインドのゲームで投げている投手。勝ちパターンのガンケル、スアレスは苦しみながらも0で切り抜けたのは大きい。

岩貞にしたって、急な登板で準備不足なうえ、厳しい場面での中継ぎ登板は、貴重な経験になったはず。先発と違って、中継ぎはすぐにリベンジのチャンスがある。「打たれたけど自責は1点」と開き直るぐらい図太くていいと思う。次の登板にも期待してる。

残念なのは、途中出場の野手。昇格したばかりの小幡はいいとして、高山、中谷、北條の結果がでないのがもどかしい!

糸原がケガで離脱、糸井、サンズが状態を落としていて、チームとしては苦しいが彼らにとっては大チャンス。大量点差がついて途中出場、その後追い上げられて、打席でのアピールが非常に効果的な場面で揃って凡退。

仮に今日負けたとしても、近未来のクリーンナップ候補の彼らがこの場面で結果を残していればファンとしては気が晴れる。

彼らの他にも陽川や江越など、レギュラーにならないといけない選手がたくさんいる。全員レギュラーというのは難しいだろうけど、誰か1人、できれば2人、大ブレイクしてほしい。

明日の先発は秋山、ヤクルトは小川。普通に考えればロースコアのゲームになりそうだけど、神宮での試合は予測がつかない。出番があれば、今度こそいいところを見せてほしいな。