9.10
8-7勝利
最後まで油断できない展開だった。
よく投げ、よく打ち、そしてよく打たれた。まあ勝ったからよしとするか。
それにしても、阪神の選手はハマスタ大好きやなー。例年相性がいい大山とか梅野が打つのは分かるけど、新加入のサンズが活躍してるのがおもしろい。
サンズって、助っ人野手のなかでは3番手ぐらいの前評判じゃなかったっけ?韓国リーグ経由ということでR砲の二の舞になると言われ、守備に難があると言われ、膝の状態がよくないと言われ…。それがいまでは上位打線から外せない選手になったからね。打撃はもちろん、守備もよく頑張ってる。勝負強くて、今日もいいところで最高の活躍をしてくれた。球場との相性は関係なく、素直に素晴らしい選手だということやな。
でも今日一番の見どころは、なんといってもプロ初先発の齋藤のピッチング。3回2失点、四死球2、77球ながら、将来性のありそうな気持ちのいい内容だった!
粘られて球数が増えても投げ急がず、一人一人丁寧に勝負できる。力んでボール球が先行することはあっても、基本的にはコントロールで自滅することはなさそうなタイプ。強いまっすぐが一番の特徴だけど、スライダーやスプリットなどの変化球も勝負球として使える。
3回にヒットと四球でノーアウト満塁のピンチを作ってクリーンナップと勝負という場面では、佐野と宮崎にはうまくやられたけど、ソトと柴田は真っ向勝負でねじ伏せた。特にソトとの勝負は非常に見応えがあった。こういうギアの上げ方が出来るなら、リリーフとしてすぐにでも1軍に合流できそうな印象。
先発としても魅力的だけど、西や高橋みたいに省エネピッチングで打者を打ち取る投球術や、緩い変化球があると尚いいかも?どんな投手も、球数が交代の目安になるからね。今日は4回の打席で代打交代だったけど、同じ展開でも球数が少なければ送りバントさせて続投でもよかった。そのあたりは今後の課題になっていくのかなあ。
ただ今日に関しては、代打を送って大正解!代打で登場した陽川がスリーランホームランやからなあ。
追いつかれた直後のイニングで追加点、しかも3点。今日のシーソーゲームのなかでも、この打点は大きな意味があったと思う。
ここで代打を送るか、9番齋藤に送りバントさせて近本勝負、齋藤は続投か。連戦、チーム状況、ゲーム展開…。いろいろな事情を総合的に判断して、陽川起用を選択。監督にも迷いがあっただろうけど、この起用が正解だったと証明するかのような活躍は、チームだけではなく矢野監督も助けることになったはず。
矢野監督、最近お疲れ気味やから心配。今日勝ったことで、DeNAとの3連戦だけみると1勝1敗1分け。これで少しは楽になるといいけどそんなこともなく、ここからさらに3連戦、1日休んで9連戦。
明日の先発は西。13連戦最後の3戦、カード頭。エースらしいピッチングに期待します。