巨人の強さ

10.3

4-7敗戦

いやー巨人は強い。

ワンチャンスをモノにする、流れを引き寄せ、一度つかんだら離さない。

もちろん、阪神側の最終回の追い上げは価値があったけど、それ以前に勝敗が決していた感あり。打つのは大抵リリーフからで、いつも先発にいい仕事をされてしまう。

今日の試合で強く感じたのは、巨人の守備力の高さ。打力は定評があったものとして、守備における地味ながら堅実なプレーや、要所で光る好プレーが巨人の強さの秘訣かも。

エラー数はチーム全体で27。セリーグで最もミスが少ないのは周知の事実として、球際の強さや、正確なスローイングなど、数字に表れない、守備の根幹になるようなプレーのレベルが高い。

ライト松原の2度の好捕。

センターフェンス直撃打に対する丸の対応、中継プレー、坂本のバックホーム。

その他、さすがプロと思わせるプレー多数。

阪神ファンとしては歯痒い気持ち半分、感心してしまう気持ち半分といったところ。好プレーはチーム関係ない部分もあって複雑なものやなあ。

守備は、練習すればするほど上達するものと、多くのプロ野球OB解説者が語っている。ただ、厳密には、練習+試合に出て経験することが重要なんだろうね。

守備自慢の植田や熊谷、小幡らも、実戦になると思うような動きができないときがあるのは、間違いなく実戦経験が不足していることが原因。さらに、そのミスを意識しすぎて体が動かなくなる悪循環に陥ることも。

守備力向上のためには、練習は当然として、試合に出て、慣れるのが一番。特に、緊張感のある1軍の試合だとベスト。

そういう意味では、コロナショックによりメンバーが大きく入れ替わっている今は、多くの選手にとってチャンスでもある。

小幡は本当に貴重な経験を積んでいる。打って守って走って投げて、ミスあり、好プレーあり。今日解説されていた稲葉さん曰く、まだまだスイングスピードはじめ、足りない部分も多いらしいが、そのうえで阪神サイドは起用している。経験にまさるものはない。コロナを踏み台にして、プロの世界でのし上がっていってほしい。

だから本当は、糸井を代打の切り札に据えて、高山や島田、中谷を使いたいところなんだけど、いまの糸井をスタメンから外すわけにはいかないもんなあ。

勝利に向かいながら、選手にいろんな経験をしてもらいたい。うまいやり方はないかなあ。