10.30
13-5勝利
序盤から思い通りの試合運びで、危なげなく快勝。今シーズン最多の6連勝、秋山も久しぶりに二桁勝利、 陽川の連続ホームランなど、内容も充実していた。
もっと早くこの力を発揮出来ていれば…まあ、来シーズンに期待やな。それに、巨人の優勝が決定したいまは、個人成績やタイトル争い、若手の育成も重要。どうせCSもないしなー。
そんななかで、ファンの議論の的になっているのが、今日のラミレス監督の采配。
6-0の阪神リードで迎えた4回表。1アウト2、3塁の場面で、打者は本日2本ホームランを打っている陽川。彼を申告敬遠で歩かせて満塁策。これは分かる。
9-1阪神リードで迎えた5回表。1アウト2、3塁の場面で陽川が打席に立つと、再び申告敬遠。まあ、分からなくもない。
その後、13-3阪神リードで迎えた8回表は、2アウト2、3塁の場面で大山を申告敬遠。うーん。
こうなってくると微妙やね。
戦術的な意味での成功・失敗は置いといて、残り試合数など諸々の状況を総合的に考えて、この申告敬遠はアリなのかナシなのか。
要するに、勝敗が決定的になった試合で、しかもCSのないシーズンに優勝チームが決定している時期に、タイトル争いしている選手や、来シーズンの去就を賭けて打席に立っている選手と勝負しない采配はアリなのかナシなのか。
例えば、自チームの選手と相手チームの選手が打撃タイトル争いをしている場合、昔は当然のように敬遠していたらしいけど、いまはそんな露骨なことはしない。
勝敗が見えない試合は別として、今日は失礼ながら結果が見えていたし、そもそもDeNAの選手とタイトル争いしているわけでもなかった。こういう場合は普通に勝負するのが野球の不文律。阪神ファンからすると面白くないよね。
ただ、ラミレス監督の考えも理解できる。
リーグ優勝を逃し、試合数が残り少なくなったいまでも、たくさんのファンが球場に応援に来てくれている。残念ながら勝つのは厳しい状況になってしまったが、敗退行為は許されないと考えたんだろうね。
塁が埋まって守りやすくなるメリットと、ランナーがたまって大量失点につながるリスクを比較して、申告敬遠での満塁策を選択。強打者と調子のいい打者との勝負を避けられるという意味でも、この申告敬遠には大きな価値があった。以前、大量ビハインドの試合を引き分けまで持ち込んだこともあるし、無気力な試合は御法度。
冷静に考えれば、他球団の選手の個人タイトル争いや育成に付き合ってあげる義理はないわけだし、勝つために最善を尽くすのは当然と言えば当然。ラミレス監督としても、今シーズン限りでの退任が決定しており、チームとファンのために最後の力を振り絞って試合に臨んでいる真っ最中。1つでも多く勝利して、1つでも上の順位でシーズンを締め括りたいという思いは強いはず。
こう考えると、この采配を責めるのはファンの我儘のようにも感じる。でも、盛り上がりどころで何度も申告敬遠されると、やっぱり面白くないのも事実…
試合時間短縮のために導入された制度だけど、リクエストみたいに回数制限があってもいいかもしれないと思った試合でした。