大山への期待と来シーズンの布陣

11.8

昨日の試合で28号ソロを放った大山。トップの岡本と1本差まで迫ったものの、ナイトゲームで岡本の30号、31号が飛び出して3本差。ヤクルト村上も2本積んで28号。

残り試合は巨人2、ヤクルト1、阪神2。

こうなってくると、いよいよ本塁打王はほぼ岡本という状況を認めざるを得ない。村上、大山も固め打ちできるタイプだけど、ヤクルトは今日が最終戦。両軍、岡本と村上にだけは打たれないように細心の注意を払うだろうから、上積みできる可能性は低い。

2試合残っている阪神も同様。そもそも2試合で3本打つのが難しいうえ、岡本が1本でも打てば絶望的。

仮に岡本を申告敬遠でもしようものなら、巨人サイドも大山を申告敬遠するのは明白。逆も然りだが、そうなるとますます岡本有利。

大山の逆転本塁打王への道は、

・残り2試合で3本以上本塁打を打つ

・今日以降、ライバルが本塁打を打たない

・相手バッテリーが大山と勝負してくれる

他力本願的な部分もあって、やっぱり厳しい。

まあ、タイトルを獲得するのは大変なことやね。阪神ファンとしては、大山の成長を見られただけでも大満足よ。

与えられた4番打者から、掴み取った4番打者へ。常に助っ人との競争を強いられるサードのポジションも不動といっていい。大したものです。

ここで気になるのが来シーズンの布陣。

大型新人の佐藤を獲得できたのは朗報だが、どこを守るのかな。

走攻守の三拍子そろった即戦力タイプの選手で、内外野OKという器用さも魅力。本職はサードとのことだけど、さすがに大山を動かすわけにはいかず、矢野監督は外野手としての起用を示唆している。

外野手起用は大歓迎。福留が抜けて、糸井も年齢を考慮した起用が必須。レギュラー格は近本、サンズが決定的だけど、もう一枠は未定。

もちろん、候補者はたくさんいる。陽川、中谷、島田、江越といった現一軍メンバーのほか、高山や井上らも控えている。この争いに割って入るポテンシャルを持っており、来シーズンの注目選手やね。

個人的にやめてほしいのは、二遊間を守らせること。巨人の坂本やヤクルトの山田、往年の松井稼頭央さんのようなファイブツールプレイヤーとしての活躍を期待するのは分かる。その可能性がある選手だというのも分かる。

しかし大事なのは、チーム状況を考えた育成。ある程度メンバーが固まりつつある二遊間よりも、外野手をガッチリ固定させることが優先。

大山を育てたノウハウを生かして、まずは体づくりから始めてもいい。大きく大きく育ててほしいね。