能見、藤川の後継者は?

11.15

藤川の引退試合、能見の阪神でのラストピッチングが終了。それぞれリリーフとして、しかも重要なところで投げていた2人が同時に抜けるということで、彼らの後継者が誰になるのか注目が集まっている。

まず藤川の後継者の第一候補はスアレス。シーズン途中から抑えに配置転換すると、51試合に登板し、3勝1敗25セーブ、防御率2.24。2位の選手と4差をつけてセーブ王のタイトルを獲得。

150キロ後半のまっすぐを軸に、スプリットやツーシームを投げるほか、スライダーやチェンジアップも操る。安定感抜群で、今シーズンのセーブ失敗はわずか1、パワーピッチャーにありがちな自滅も少なく、連投も問題ないときたら、来シーズンも9回はスアレスで間違いなし!

…といいたいところなんだけど、これほどのピッチャーを他球団が放っておくわけもなく、メジャーリーグの複数球団が獲得調査に乗り出しているとか。

そりゃそうだよな。この成績で年俸8,000万円はコスパが良すぎる。手術明けのシーズンだったし、複数年契約を締結しなかった球団側にも落ち度はない。

アメリカは野球の聖地。メジャーから誘いがあれば、挑戦するのは自然な流れ。ドリス、PJ、呉昇桓…。スアレスもその道を進むなら、もちろん応援するさ。

だからいまのうちに、後継者の目星をつけておいて損はない。

となると、やっぱりエドワーズだよなあ。

23試合に登板して、0勝1敗12ホールド、防御率.238。ケガで出遅れたうえ、スアレスが安定していたから8回に投げていたが、もともとドリスの後継者として獲得した選手。終盤の起用は来シーズンを見据えた最終的な適性テストの意味合いもあったはず。望月や小川も伸びてきてるけど、僅差の9回のマウンドはまだ早そうやもんな。

能見の後継者は、岩崎でしょうね。リリーフに配置転換されてからは継続して結果を残している。島本や守屋、桑原が相次いで離脱しても、なんとかリリーフ崩壊を免れたのは彼のおかげといっていい。彼自身もコンディション不良に悩まされたシーズンだったけど、タイトルを獲得してもおかしくない実力者。

それともう一人、個人的には岩貞を推したい。本人は先発に戻る気まんまんで、首脳陣もその可能性を否定していないなかで、それでも岩貞はリリーフがいいと思う。

チーム事情を考えれば、左のリリーフが岩崎だけというのは不安。岩貞の成績を見ても、先発では好不調の波が激しいタイプだったけど、リリーフではいいところのほうが目立っている。つまりリリーフ適性があるということ。このままブルペンを支えてくれたら頼もしい。

ただし、岩貞がキャンプ〜オープン戦で先発として結果を残せば話は別。ドラ2ルーキーの伊藤がリリーフやるという噂もある。当面は先発・リリーフ両にらみの調整を強いられるのだろうか。大変やな。

それにしても、藤浪といい、岩貞といい、先発をやりたがる投手が多いのはなぜだろう。先日の二軍戦に登板した馬場も、先発への意欲を語っていたとか。当事者にしか分からない何かがあるんだろうね。