11.29
今シーズン大活躍の大山と、中継ぎとして新たな境地を切り開いた岩貞。来シーズンからチームキャプテン、投手キャプテンになることが発表された。
大山の今シーズンの成績は、116試合出場、打率.288、28本塁打、85打点。他球団の4番打者と比較しても遜色ない数字で、攻守ともに頼れる存在になった。
岩貞は7勝3敗8ホールド、防御率3.30。38登板のうち、先発が8、リリーフが30。シーズン中盤以降は、手薄な左の救援投手としてフル回転、存在感を示した。
そんな2人だからこそ、期待を込めてキャプテンに指名。大きな負担にならないよう、糸原を「名誉キャプテン」としてサポート役に任命。
前年の3位から、ひとつ順位を上げて2位でフィニッシュできたが、相変わらず巨人との差は大きかった。チームとしての課題も明白で、コーチ陣だけでなく選手の役割にも変化をつけるということか。
狙い自体は悪くないと思う。しかし糸原を名誉キャプテンにするのは少し心配。
糸原に不満があるわけではないが、この体制だと糸原は大山に気をつかうだろうし、大山は糸原に気をつかってしまいそう。期待どおりの変化、好影響があるかどうかは怪しいなー。
まあ、結果的に糸原の負担を分散できるならそれでいいのかな。両者とも言葉で鼓舞してチームを引っ張っていくというより、鳥谷同様、「背中で見せる」タイプらしいし、両者とも内野のレギュラー格で、キャプテンとしての条件は満たしている。
万が一、急遽チームを離脱するようなことがあっても、キャプテン代行を指名する必要がないのもポイント。案外安定するのだろうか。
似たタイプの選手を、キャプテン、名誉キャプテンとして迎える来シーズン。ありそうでなかった不思議な新体制、これもチームとしての挑戦のひとつやね。