実は甘くない矢野監督

1.3

指揮官として3年目のシーズンに突入する矢野監督。チームの雰囲気づくりや「矢野ガッツ」のせいか、なんとなく優しい印象があるが、実は結構厳しい。

目指しているのは、積極性のあるチーム、ミスしても腐らないチーム、そして優勝。チームワークを重視しつつも、決して仲良しチームを推奨しているわけではなく、むしろ選手同士はライバル関係であってほしいと考えているらしい。

レギュラーとして認めているのは西、梅野、糸原、大山、近本だけ。しかも梅野は、レギュラーとして認めているにも関わらずチームの方針で全試合出場させるつもりはないと明言。

ベテランについては、戦力になるのは分かっていたが、若手にチャンスを与えるため構想外となったらしい。戦力の充実と育成を総合的に判断して行われたシーズンオフの戦力整理。

といっても、不当に選手をひいきしたり吊し上げたりすることはない。

大山は試合に出れない時期もあったが、これまでの活躍、特に今シーズンの活躍を評価して遂にレギュラーと明言。梅野も固定はされなかったものの、120試合制のシーズンにおいて97試合出場。そもそも矢野監督は捕手固定に否定的らしいので、この数字は強い信頼の証。

選手の活躍と、矢野監督の頑張りに期待したい。