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巨人の原監督が主張し続けている、セリーグへのDH制導入。
パリーグとの戦力差を縮めるため、コロナ禍における選手の負担軽減のため、より質の高い野球を見せるため、野手の出場機会を増やすため、少年野球でレギュラーが1名増えることによる教育効果の増加など、様々なメリットと目的を提示。
しかし昨年12月と今年の1月に、セリーグの理事会で巨人から来シーズンからのDH制導入について正式に提案されたものの、他の5球団からの賛同は得られなかった。
もちろん反対するだけの理由もある。
投手も打席に立つのが野球の醍醐味、戦術や采配面でのおもしろさが失われる、同じルールでプレーするならリーグを分ける意味がない、野手の出場機会は増えるがリリーフピッチャーの出場機会が減る可能性がある、両リーグの実力差の原因は、DHの有無の影響は小さい、または無関係など。
また、戦力の整理や補強が終わってしまったあとなので、いまさら議論の余地はないというのも大きいように思われる。
結局、導入は見送られることになっていたが、コロナ禍により助っ人の来日が遅れ、チームへの合流時期が分からないという状況になったことで、このたび再協議を行うことになったらしい。
個人的には、導入には賛成。複雑な事情や各球団の思惑があるのは分かるが、選手の負担軽減と、新型コロナウイルス感染拡大防止への効果が期待できるならば、迷わず実施したほうがいいと思う。永久的な導入ではなく、あくまでも今シーズン限りの特例措置としての導入でもOK。原監督も、当初から「一斉に導入するのではなく、各球団の主催試合で、主催チームがDH制の採用、不採用を決定する」という方法を提案している。
一部で、「巨人がコロナ禍を理由に、望みどおりのルール改革を進めている」というような意見もあるが…。
考えすぎだと思うけどなあ。仮にそうだったとしとも、少なくとも、現状ではコロナ対策を最優先すべき。どんな協議結果になるか、すごく気になる。