2度目の紅白戦

2.7

2度目の紅白戦が終了。9日からは始まる練習試合が始まるので、これが最後の試合形式の練習。

投手も野手も、仕上がり具合には随分個人差があった。3月26日の開幕日に照準をあわせている選手もいれば、アピールのためにキャンプ初日に向けて調整していた選手もいるわけで、当然と言えば当然。それに紅白戦は、基本的にベンチからの指示は出ない。なので、例えば投手ならまっすぐ中心の組立にしてみたり、野手ならとにかくスイングしていったりと、各選手がやりたいことを試せる場。結果を出せれば最高だけど、内容のほうが大切。内容がいまいちでも、そのワンプレーに何か意図があるならそれも大切。

だから、今日いまいちだった選手のプレー、深く追及しないほうが吉。昨シーズン大きく飛躍した大山も、この時期はあまり目立っていなかったことを考えると、まだまだ結果を気にする段階ではない。

とは言いつつも、やはりプロの世界では結果が重視される。特に、今の時期からアピールしておきたい選手は、調整というよりシーズンに近いぐらいのモチベーションだったかも。

高山、山本、井上、小野寺は、ピッチャーの生きたボールを見たいというよりも、しっかりスイングすることを意識していたように見えた。結果をきちんと残せたうえ、凡退した打席の内容も悪くなかった。

新加入の加治屋も、キャンプでアピールしたい選手のひとり。140キロ後半のまっすぐをビシビシ投げながら、チェンジアップを効果的に使っており、即戦力候補の前評判どおりのピッチングだった。ソフトバンクは選手層が厚く、次々に有力な選手が現れるせいか、実績があっても、見切られるのが早い気がする。スアレスのように、阪神で再ブレイクしてくれる可能性は大いにある。

見どころ満載の紅白戦だったけど、気になったのはやっぱり守備…。打撃やピッチングはここから仕上がっていくとしても、守備の乱れはどうしようもない。まあ、実戦を重ねることで感覚が戻れば、パフォーマンスも向上するのかな?緊張もあっただろうし、なにごとも経験することが重要。どのポジションも競争やね。