助っ人選手の一時帰国

7.18

オリンピックによるペナント中断に伴い、マルテ、ガンケル、スアレス、アルカンタラ、ロハスの5名が一時帰国。

リフレッシュ休暇、メンタルケア。外国人の家族感は日本人とは大違いで、家族と離れて暮らすことは大変なストレスになるらしい。

今はコロナ禍で移動も制限されており、家族の来日は困難。縁もゆかりもない日本での孤独な生活でストレスを感じている選手も少なくないとか。

今シーズン、楽天ではアダム・コンリーが家族での来日の目処が立たないことを理由に、来日することなく契約解除。つい先日は巨人のスモークが家族が来日できないことを理由に退団。

日本人の感覚だと「一年程度の海外赴任」というイメージで、その間家族と会えないことが相当なストレスになるというのはあまり聞かない。

せっかく休みがあるなら、有効活用すべき。家族に会うことが大きな意味を持つなら、球団としても万全の体制で後押ししてあげてほしい。矢野監督と球団代表取締役は彼らの一時帰国に前向きなコメントを残しているようで一安心。

…ただ、現時点で状態が悪い選手については、このまま滞在を続けて、全体練習や2軍戦、エキシビションでバリバリ調整してほしいという思いもある。これは本当に日本人的な考えで、助っ人外国人のメンタリティにはそぐわないものと十分理解したうえでも、コロナ禍での調整遅れを取り戻す最後のチャンスを逃してほしくないと思ってしまう。出入国に伴うさまざまなリスクは回避できるし、夏の暑さも経験できる。日本に残るメリットはとても大きい。

こればっかりは当人にしか分からない、野球人としての選手生命だけではなく人生そのものに関わる大きな決断になる。彼ら自身が最も相応しいと思うことをやればいいと思う。

そしてこれは、2軍で燻っている選手や、1軍メンバーでもあまり出番がなかった選手にとっては大チャンス。というか、場合によっては最後のチャンスになりかねない。

中断期間が、選手にとって最良の時間になるといいね。