9.19
甲子園での巨人戦は、1-8で敗戦。
今日の試合は、誰がどう見ても2回表が全て。まあ、こうなったから言ってるだけの結果論だけどさ…。
1回裏の攻撃は悪くない。珍しく初回から送りバントして1点を取りにいく野球で、1番出塁、2番バント、3番で得点。やりたいことをきちんとやって、本調子ではなさそうな菅野から早々に先制点を取れたのは間違いなく大きかった。
ただ、本当に2回表は辛すぎた。いきなりノーアウト1.3塁のピンチ。7番のウィーラーをサードゴロで打ち取って1アウト2.3塁、ここまではいい。問題は8番大城に対して前進守備をとったこと。
ガンケルのほうも菅野同様に本調子からは程遠い様子。まだ序盤なんだから、とにかくアウトカウントを増やしていくほうが無難だった。ランナーが大きくリードをとれる前進守備はリスクが大きいし、阪神は守備でリズムを作れるチームではない。1点を守るために2点、3点と失うより、8番大城で同点まではオーケー、9番菅野で3アウトとりましょうっていうのがベターだった。
結果は、大城にはヒットを打たれて2点勝ち越され、菅野の打席では守備のミスが出てアウトを取れず、吉川と坂本にホームランを打たれて計7失点。
1点を争う試合になると予想しての前進守備だったとしても、阪神としてはこの試合は引き分けでも十分なわけで、序盤のリードにここまで執着する必要はなかったかも。それなのに前進守備で勝負して裏目に出て、しかも守備のミスでピンチをひろげて決定的な追加点を許して、大量リードをもらった菅野はその後立ち直って…。
その菅野にしたって、立ち直ったといってもまだまだいつもの菅野ではなかった。逆転できたとまでは言えないけど、せめてチャンスをつくってマウンドから引きずり下ろすくらいはできてもよかった。今日の菅野相手に7回1失点は、彼の投球術が素晴らしかったというだけでは済まされない気がする。ここ最近、負けるときはコロッと負けてしまうのが少し気がかり。あまりにも無抵抗というかなんというか…。
繰り返しになるけど、これはあくまでも結果論。前進守備が功を奏していれば素晴らしい采配と賞賛されるわけで、実際、大城の打球方向を見るとセカンド糸原には頑張ってほしかったし、その後の菅野の打球処理もミスなくきちんとやってほしかった。結局、采配が裏目に出たというより、守備の力不足が大きな原因なのかもね。今日の試合を含めて残り30試合。僅差のペナントレースにおいて守備力で勝負できないとなると苦しい。
そんななかで、リリーフは頑張ってくれたのはありがたい。前回6点差を追いついた試合があったせいか、今日の巨人は最後まで主力を下げなかった。大量リードを許していて主力との勝負、それでもリリーフの仕事を全うできるのは大したものだし、ソロホームランを打たれた馬場を責めることはできない。
要するに、守備で勝負できなくても阪神には見どころもたくさんあるってこと。強みを生かして阪神らしく戦ってほしいな。