12.2
正式名称は三井ゴールデン・グラブ賞。シーズンを通してそれぞれのポジションで最も守備力に卓越した選手に与えられる。
有資格者となる選手は、
投手…規定投球回数以上投球していること、またはチーム試合数の1/3以上登板。
捕手…チーム試合数の1/2以上捕手として出場。
内野手…チーム試合数の1/2以上1つのポジションの守備についていること。
外野手…チーム試合数の1/2以上外野手として出場。
なお、チーム試合数の1/3以上は47試合以上、1/2以上は71試合以上。
セリーグは、
投手…柳 裕也(中日)(有資格者35名)
捕手…中村 悠平(ヤクルト)(有資格者4名)
一塁手…ビシエド(中日)(有資格者4名)
二塁手…菊池 涼介(広島)(有資格者5名)
三塁手…岡本 和真(巨人)(有資格者6名)
遊撃手…坂本 勇人(巨人)(有資格者7名)
外野手…鈴木 誠也(広島)、近本 光司(阪神)、大島 洋平(中日)(有資格者20名)
そもそも有資格者のハードルがなかなか高くて、レギュラーもしくはローテーションピッチャーじゃないと対象にならない。守備固めまで含めた本当の職人タイプの選手を選ぶものではなく、チームの主力かつ守備がうまい選手として選ばれるのがゴールデングラブ賞ってことかな。
そう考えると、今年も妥当なメンツやね。詳しい指標は別として、確かに守備がいいイメージある。2位以下(外野手は4位以下)との得票差も大きいし、割と多くのプロ野球ファンの予想通りの結果だったんじゃないかな。
阪神からは近本が初選出。めでたいね。守りにくい甲子園が本拠地で、これまた守りにくいセンターが主戦場。もともとある程度守備はうまかった気がするけど、慣れてきたのか今年は特に安定してた印象あり。広い守備に何度も助けられた。阪神ファンだけではなく投票権保有者からも評価されているってことがまた嬉しい。ほんと、おめでとう!
ただ、今年もやっぱり謎の得票があるんだよねー。誰とは言わないけど「え?この選手に投票したの?」って感じの意味不明な票。
確かにチームへの貢献度は高いのかもしれん。でもこれはあくまでも「シーズンを通してそれぞれのポジションで最も守備力に卓越した選手に与えられる」もので、評価主体は守備だということを強く認識してほしい。
このままだと、メジャーリーグみたいに投票元を開示したほうがいいという流れはますます強まりそう。開示すること自体が悪いとは思わないけど、こういう経緯で制度が変わるようであれば残念。
誰にも忖度せず自分の価値観で投票できる無記名式の今のスタイルでも、結局は妥当なメンツに落ち着くわけだから別にいいのかな。投票に多様性が出るのもこっちだし。うーん、考え出すと意外と難しい…。