交流戦、白星スタート!

5.24

甲子園での楽天戦は、1-0で勝利。

交流戦の開幕カードを僅差で逃げ切り。カード頭を勝てたのもずいぶん久しぶりやね。守備もリリーフもよく頑張った。

両先発、相当タフな試合になったね。毎回のようにランナーを背負いながら、ピンチをギリギリのところで切り抜ける。あと1本出れば…と思いながらも、西と田中なので簡単な話ではない。打線というよりも、ピッチャーの粘りを評価しないとね。

西は7回途中無失点で3勝目。互いに再三のピンチを凌ぎながら、予想通りの投手戦。内容的にはほぼ互角。野手のプレーも五分五分。最終的にはギリギリのところで打線がつながって、好守が光った阪神が勝った感じやね。

西はこれで防御率がさらに改善されて1.68。青柳の1.33に次いでリーグ2位。今日のヒーローでもあると同時に、ここまでのタイガースのヒーローと言ってもいい成績。勝ち星がついてこないのは残念だけど、本人のパフォーマンスはこの数字が示すとおり安定感抜群。このまま青柳と高いレベルでタイトル争いしてほしいね。

本日唯一の打点を稼いだのが大山。6回裏の2アウト1塁の場面で、お手本のようなセンター返しのバッティング。

今シーズンは序盤から打撃で苦しんで、やっと状態が上向いてきたと思ったら膝を負傷。その影響もあって守備は慣れないレフトやファーストが多くなって、打撃への悪影響がないか心配していた。今も数字の面では不本意な部分もあるだろうけど、やるべきことをきちんと整理して取り組んでいる姿勢はよく伝わってくる。それは打撃だけじゃなくて、守備でもそう。レフトはコンディション不良で仕方なく守っている感じではなく、本職の外野手に負けないように懸命にプレーしているのが印象的で、今日の6回表の好守は決して偶然ではない。好守でチームを助けて、自分自身もいい流れに乗って勝利打点。まさに今日のヒーローやね。

この場面で盗塁した中野も立派だった。田中相手にみんな苦戦していて、ランナー1塁かランナー2塁は大きな差がある。バッテリーの配球もガラリと変わるだろうし、結果的に大山のヒットは単打+送球間に進塁と記録されたため、中野の盗塁がどれだけ価値があったかがよく分かる。僅差の試合こそ次の塁を狙える選手の価値が高まる。今日の影のヒーローは中野。

しかし影のヒーローまで選出しだすとキリがないね。7回以降のリリーバーは全員素晴らしい活躍。島田のファインプレーでライト前のタイムリーヒットがライトフライで終わった場面もあった。最近売り出し中の長坂を振り切るかのような坂本の好リードも見逃せない。

要するに、全員野球で勝ったってことか。明日もいい試合になるといいね。