大逆転勝利!

6.3

甲子園での日ハム戦は、9-7で勝利。

すごい試合になった。

両チームの先発投手は連勝中で、打線の状態から考えても投手戦が予想されていたところから、両チームの先発野手全員安打、合わせて29安打の乱戦に。しかも序盤から中盤、終盤にかけて試合の流れがまったく違っていた点もおもしろい。いろんなことが起こりすぎて、野球の奥深さを感じさせられた一戦だった。

初回にいきなりウィルカーソンが2失点、2回にも追加点を許し、その裏に大山の10号ソロで1点を返して1-3とするも3回にはセーフティスクイズにエンドランといいようにやられて4失点、1-7。4回と5回を藤浪が好リリーフして、その間に大山の11号ソロと代打北條のタイムリーで2点を返して3-7。6回を任された岩貞も好投、裏の攻撃では糸原のタイムリーと長坂の併殺間の1点で5-7。7回加治屋、8回渡邉もランナーは出しながらも0で凌ぎ、その裏には大山の12号ソロ、山本のタイムリー、島田の押し出し四球、近本のタイムリーでついに勝ち越して9-7。最後は岩崎が締めて大逆転勝利。

と、情報量が多すぎて簡単に説明するのも一苦労。ほかにも代走や代打で野手は総動員されて、最終的にベンチに残ったのはキャッチャーの片山のみ。第三捕手が控えているからこそ出来たベンチワークなので、まさに全員野球と言っていい。矢野監督のコメントによると、過去の試合で代走のタイミングを誤ったことが敗戦のきっかけになったことから、攻めるときは徹底して攻勢をかけるように反省して今日の采配につながったとのこと。

そういう気持ちは当然あるとしても、実際に行動するのはなかなか難しいはず。

例えば8回、長坂に代打糸井を使った場面。長坂は昨日も今日もヒットを打っていて、前の打席では併殺とはいえランナーを返すこともできた。最近は満塁で得点できないことも多かったので、地味ながら悪くない結果だった。一方糸井はここ最近不調気味。今日はコンディション不良でスタメンを外れていた。代打で対戦するのは左投手。

こうなると、代打を出さない作戦も十分考えられる。ただ、細かいデータや首脳陣しか知り得ない選手の状態、勝負勘などから総合的に判断して代打、結果的に糸井は四球を選んで同点、逆転の流れを作ることに成功。

何をやっても結果論でしか評価されないから、監督業は本当に大変。今日は負け試合をひっくり返したんだから、きっとファンは最大限の賛辞を送ると思う。ファンが応援するのは選手だけじゃない。これからも阪神を勝たせてほしいね。