9.20
甲子園でのDeNA戦は、4-5で敗戦。
あちら的にはエスコバーが打たれるなら仕方ない、こちら的には岩崎が打たれるなら仕方ないってところか。まあ負けちゃったけどさ…。
展開はすごくよかった。エースが5回途中2失点で降板した試合の8回、代打の陽川がエスコバーから同点ホームラン。
対左の切り札、そして代打にも強い陽川。最近ちょっと出番が少なかったところで今シーズン初ホームランが最高の場面で。追い込まれてから割り切ったように気持ちのいいスイングで、右の強打者らしくライナー気味の弾道でレフトスタンドへ。
この流れでなおノーアウト、しかも打順は1番へ。イケイケのまま逆転、さらに追加点。原口の素晴らしいヒットも佐藤の泥臭いヒットも実に阪神らしかった。
9回の梅野の走塁も見事だった。当たり損ないの打球がセカンドとレフトの中間に飛んで、記録上はセカンドの落球ということで出塁。ポテンヒットの場合も含めて、こういうシーンはちらほら見かけるが、しっかり走ってセカンドに到達したのは意識高い。この辺は4番だろうがピッチャーだろうが徹底してるのが阪神のいいところ。植田のバント失敗も「ファーストランナーをセカンドに送った」ぐらいの割り切りができたかも?
まあ植田も大変よな。守備走塁での出場ばかりで久しぶりの打席がいきなり9回、同点のランナーをサードに送るためのバント。ピッチャーはクローザーの山﨑。これをきっちり決めないといけない立場といえばそれまでだけど、それが難しいことなのは誰だって分かる。そもそも植田に打席がまわる想定はしていない采配だし。
何度も言うが、岩崎が打たれるなら仕方ない。相手バッターとの相性は悪かった。控えには湯浅がいた。なんなら藤浪も西純矢もいた。
それでも、岩崎が打たれるなら仕方ない。ベンチがそう判断したならそれが正解。それ以外の選択があったとしても結果論に過ぎない。これが阪神の勝ちパターン、打ち崩した相手を褒めるべき。
しかしそれでもひとつ思うのは、このシーズン最終盤の局面においては、セオリー度外視の采配があってもいいんじゃないかなーってこと。
実績関係なく、場合によっては登板間隔さえ気にせず、とにかく状態がいい選手から使っていくとか。クローザーを送り込んでも状況次第でスパッと交代するとか。ブルペン総動員の覚悟で、6回の青柳→岩貞→浜地ばりに9回にも投手をつぎ込むとか。
打たれて負けたのは仕方ない。それはいいとして、素晴らしいリリーフピッチャーがたくさんいるのに彼らを使わないまま接戦を落としたのは残念。
セオリーよりもトーナメント的な、目の前の試合だけを考える総力戦を期待します。