ありがとう糸井!!

9.21

今シーズンは負け越し確定。広島に負けて巨人が勝って単独5位。試合数も少なくCSは非常に厳しい、同率の場合は勝ち上がりできないことを思うとなお厳しい。

やはり球際の強さが欲しいね。連覇してる時の広島やソフトバンクはとにかく球際が強かった。シーズン通してエラーが多く、試合の終盤の大事なところでも踏ん張れない。ワンプレーで自ら流れを手放して、ホームなのに守備や継投で後手にまわる。ここらへんは間違いなく来シーズン以降のチーム編成のポイントやね。チーム作り、補強、ドラフト、コーチ編成などなど、やるべきことは明確。悔しいけど前向きに考えないとね。

まあでも、いろんなモヤモヤを最後に糸井が全部吹き飛ばしてくれたかも。笑いあり涙ありの糸井らしい引退セレモニーだった。

19年の現役生活、お疲れ様でした。阪神ファンとして、プロ野球ファンとして、糸井には感謝の気持ちでいっぱい。通算では1727試合に出場して、打率.297、本塁打171、打点765、盗塁300。超人としか言いようがない見た目、言動、成績。

個人的には移籍初年度の活躍が印象的。当初は年齢のことや若手の出場機会のことなどもあって完全な歓迎ムードではなかった。キャンプではコンディション不良で別メニュー調整したこともあって、さらに不穏な雰囲気になっていった。

しかし開幕するとそんな周囲の不安を吹き飛ばすように連日の大活躍。若手の出場機会を奪っているわけではなく、ベテランを越える若手が出てこないことが問題だという意見のほうが強くなっていった。若手は福留や糸井の休養日に出場するサイクルも出来上がって、チーム全体の底上げに貢献してくれた。糸井本人は野球大好きの試合出たがりで積極休養のタイミングも難しかったけど、それも彼の魅力のひとつ。本当にいい選手だった。

最終打席のガチンコ勝負でヒットを打つぐらいだから、まだまだやれる。余力を残しての引退はさびしいが、引退会見で本人が語っていた「二軍で若手の出番を奪っているのではないかと考えるようになった」「アドバイスした若手が活躍すると自分のことのように嬉しかった」という心境の変化も決断の要因になったのであれば何も言えない。体のことだけじゃなくてチームメイトのことも考えて引退するのは素直にかっこいいよ。こういうところがいろんな人が語っていた優しさや思いやりなのかな。

遅い時間にも関わらず、セレモニーにはたくさんのファンが残っていて嬉しかった。しかも阪神ファンだけじゃなくて広島ファンもたくさん残ってくれていたのが本当に嬉しい。

順位争いの真っ只中で大変な時期に、他球団の選手のセレモニーを盛り上げてくれて感謝しかない。

メッセンジャーの引退試合の中日戦も、中日球団や中日ファンはめちゃくちゃ優しい雰囲気だった。バッター大島は「らしくない」大スイングで三振、中日ファンは阪神ファンと一緒にランディコール。あの光景は絶対忘れない。

ありがとう糸井、ありがとう糸井を気持ちよく送り出してくれた現地のみなさん。最高のセレモニーだった!