青柳13勝!

9.27

残り3試合のうち1つを、まずは白星でスタート。

ヤクルトのほうはセオリーどおり、ベストメンバーではなかったね。ケガのリスク回避、積極休養。ピンチの場面を乗り越えられるか。実際、先発の高梨がピンチでもブルペンでは誰も投げてなかったりと、優勝が決まっていなければ考えられない動きもちらほら見られた。CSに向けてチームを整えつつ、実戦で使えるかどうか試験的な試みもあったと思う。

阪神とCS争いしてる他の球団からしたらおもしろくない展開かもしれないけど、こういうことができるのは優勝チームの特権。いち早く順位争いから抜け出してCSの準備ができるこの時期の試合をフル活用しているだけ。

そもそもヤクルト側が手を抜いているわけではない点だけは忘れたらダメやね。CSで戦う可能性のあるチームに弱みを見せるつもりは一切ない。選手層が厚いからこそ優勝できたんだから出てくる選手はみんなタフで手強い。メンバーのうえで本領ではないなかでも、きちんと先を見据えて試合をしている。

もちろん阪神は相手にどんな事情があっても勝つために最善を尽くすのみ。それが阪神に有利になる可能性のある要素なら願ってもないこと。

とにかく勝たないとどうしようもない。あらためて、勝てて本当によかった。しかも青柳にも白星がついて言うことなし。

ちょっと時間がかかったけど、青柳が13勝目をマーク。リーグ単独トップ、これで最多勝に最多勝率も獲得できそう。

夏場以降状態を落として、なんと直近7試合で白星がなかったとか。前半戦の戦いぶりを思うと信じられない気もするね。あの頃は毎試合絶対的なピッチングで、完投完封も珍しくなかった。求められる結果や内容のハードルが高くなってもさらにそれを超えていくような勢いがあった。

今日も本人の状態そのものはぼちぼちぐらいだったかな?圧倒的なピッチングというよりも、要所だけは締めながらのらりくらりといったところ。状態関係なく試合を作って、自分もチームも勝たせるピッチングはまさにエース。見事な13勝目の試合でした。

こうなると青柳の課題は体力的な部分ってことになるのかなー。前半戦と後半戦のパフォーマンスの違いを単純に考えるならそういうことになるよね。研究された結果打ち込まれたわけでもなく、自滅気味に失点していったわけでもない。やはり体力か…?

まあ本当に体力面が原因だったとしても、前半戦であれだけ投げて、イニング稼いで、オールスターにも出場したんだから疲れて当然と言えば当然。しかも本拠地は屋外球場で夏場は大変とくれば、どれだけ体力があってもこれはバテる。

青柳だけじゃなくて、阪神の先発陣がシーズン通して活躍できるようにしていくためには球数かイニング数を管理する必要があるのかもね。