10.8
現役ドラフト、12月9日に実施されるみたいやね。
出場機会に恵まれない選手の救済のために始められる制度。各球団は2名以上の選手をリストアップして、必ず誰かが出て誰かが入る仕組みになっている。
この制度は非公開で行われ、FA権を保有している選手、FA権を行使したことがある選手、育成選手は対象外になる。
メリットは選手の活躍の場が増えること。チームの環境が合わない選手、伸び悩んでいる選手、燻っている選手、そもそも出番がなくてどうしようもない選手が新天地でプレーすることができる。トレード自体を活性化させるのも狙いのひとつで、現役ドラフトの対象選手だけでなく全てのプロ野球選手にとっていろんな可能性が生まれる制度。正直、早く出て行きたいと思っている選手も一定数いるはずなので、堂々と移籍できる制度が増えるのは嬉しいんじゃないかな。
デメリットは、身も蓋もない言い方だけど「戦力外選手を交換する場」になりかねないこと。優秀な選手はもちろん、伸び代のある選手や人気選手は放出したくないのが球団の本音。それでも絶対に誰かをリストアップしなければならないのならば、オフに戦力外にする予定の選手を…と考えても不思議ではない。
ただ、他球団からの指名が多いほど優先的に指名権が得られる?とのことなので対応策も存在はするらしい。リストアップした(された)選手には、獲得されたかどうかに関わらずリストアップされた事実を伝えるかどうかは球団の裁量とか。
いろいろ調べていくと、現時点では否定的な意見が多いのかなーと思う。
自分たちが頑張ってリストアップして優先的に指名することができても、他の球団が頑張っていなければ先に指名できる意味がない。戦力外予定の選手をリストアップしてもいいし、育成枠の選手を支配下登録してリストアップしてもいいんだから抜け道はいくらでもある。
球団の思惑もよく分かる。仮にトレードが活性化するようなことになれば、我慢して有望な若手を使い続ける!というスタイルが廃れるかもしれん。どうせ選手が出て行くなら育成に力を注ぐのはナンセンス、シーズン中に使うのは即戦力級の選手と助っ人だけでOK!ってことになりかねないかも?そうなるとますます出番がある選手とない選手の格差が広がるかも?
まあ、まずは実施に漕ぎ着けただけで十分よな。最初から完全にうまくいくなんて誰も思ってない。毎年反省を重ねながら、少しずつ理想に近づけていけばいい。球団と選手、どちらも納得の素晴らしい制度になってほしいね。