戦力の整理

10.23

本日付けでマルテが帰国。このまま退団が濃厚とのこと。

2019年から4年間在籍。通算295試合に出場して、打率.266、本塁打39、打点145。大砲というよりも中距離バッター。選球眼の良さが特徴で、理想的な3番バッターだった。2021年にはベストナインも受賞。

今シーズンもそこまで悪い成績ではなかった。数字だけ見れば保険として残留してもらうのも全然アリ。しかし度重なる下半身のコンディション不良により戦力として計算しにくい点は見過ごせない。走塁をはじめ、あらゆるパフォーマンスに影響が出てる。使っていくには不安要素が大きすぎるのも事実。

来シーズンはファースト大山、サード佐藤は固定する方針で、助っ人は両翼を守れるのが絶対条件。このあたりのチーム事情もマルテにとっては向かい風。

マルテにはすごく感謝してる。抜群に怖い選手とはいかないまでも、ここ数年の助っ人野手のなかでは大活躍してくれたほうだと思う。高額年俸で契約して、成績を残せば契約延長、不安要素があれば退団。夢も厳しさもあるのが外国人選手。

ひとまず、4年間お疲れ様でした。よくベンチを盛り上げてくれた。マルテのおかげで勝てた試合もたくさんあった。もしもメディカルチェックをクリアして再契約できるようならまた頑張ってほしいと思う。でもやっぱり厳しいのかなー…。

プロ3年目の佐藤蓮は育成契約に。パワフルなピッチングが魅力的な反面、制球難に苦しむ試合も少なくなかった。今シーズンは2軍で9試合投げて防御率5.17。

齋藤といい小野といい、コントロールで苦しむ選手がちらほら出てくるようになったね。出てくるというか、ある程度制球に目をつぶってでも力のあるボールを投げる選手をドラフトで獲ってきてるんだけどね。コントロールが改善されて持ち味を発揮できるか、苦しみ続けるかで明暗が分かれている印象。

投手育成に定評のある阪神でも、全ての選手を一定水準以上に押し上げるのは難しい。しかし戦力外ではなく育成というのがポイントで、制球難を考慮してもやっぱりまだまだ魅力があるという判断。

同一球団ではあるけど育成ということで環境もずいぶん変わるはず。技術面でもメンタル面でも心機一転、新たなスタートにしてほしい。ドラフトの順位やキャリアに関係なく、苦しむ時期は絶対にある。何が飛躍のきっかけになるか分からない。諦めずに頑張ってほしい。

今後も育成、戦力外は出てくるだろうね。ファンにとってもなかなか辛い時期…。