6.3
甲子園でのロッテ戦は、6-5で勝利。
3点差を追いつかれ、9連戦の頭にこれだけリリーフを投入したうえ明日は佐々木。負けたら今シーズン初の3連敗という試合。これ勝ったのは本当に大きい。展開的にも負けたら何も残らないどころか流れが一気に悪くなりかねない状況だったと思う。
いろいろマズいところはあった。エラーや牽制死など珍しくミスが多発。しかも要所で。記録に残らない部分も含めると昨シーズンまでの阪神を見ているかのような印象さえあった。
しかしもちろんいい部分も。先発種市の立ち上がりを叩いて3得点。試合がいったん落ち着いて、1点差に追い上げられてからの中押しは効果的だった。ボークや四死球などのスキにつけ込むのはやっぱりうまい。
なんというか、ロッテも2連敗中とはいえパリーグ首位チームだからね。ちょっと勢いがないように見えても、若干ミスが出ても、ふとしたことをきっかけに一気に追い上げてくる。
ただ、阪神も同じ状況。2連敗中だけどセリーグ首位。ちょっと勢いがないように見えても、若干ミスが出ても、なにかのきっかけで息を吹き返す。総じて互角の試合の最後の決め手はホームゆえの攻めやすさ、守りやすさだったかも。優秀なブルペン陣をフル活用できるんだから相手は嫌よな。
そういう意味では、今日の隠れヒーローは加治屋やね。今シーズンは20試合に登板して、防御率0.00、ホールド5、セーブ1。今日も7回1アウトで登板して、きっちり0で帰ってきた。よその球団なら勝ちパターン入りしてもおかしくない数字。しかし阪神では、他の選手があまり投げたがらないような厳しい場面や、セーブやホールドがつかない場面で登板することが多い。このあたりは岡田監督の方針もあるのかな。野手同様、めったなことがない限り配置転換はしない。なにより、加治屋に関しては代わりがいない。勝ちパターンを任せることができる選手はたくさんいても、しんどい場面で淡々と結果を残してくれる選手は少ない。今日もホールドもセーブもなし。しかし彼の活躍でチームはすごく救われている。
野手で言えば梅野かなー。こういう試合を動かすのは途中出場の選手。今日は11回裏のノーアウト1塁の場面でバントのために代打で登場。ファール2球で早々に追い込まれて、ヒッティングに切り替えてセンター前にヒットを打って1、3塁。
監督は、バントが決まらないことについては気にしているようで、梅野のヒットもラッキーだったみたいなコメントがあった。 まあそれは事実やね。細かいところを徹底していかないといつか痛い目にあう。今後の課題だと思う。しかし、バントのうまい梅野が追い込まれるほどの状況で、求められた以上の結果を残してくれたのも事実。ミスしても、スタメンじゃなくても奮起できる選手がたくさんいたから勝てた試合。課題は課題として反省するとして、よかったところも見逃してほしくないなーと思う。