6.14
甲子園でのオリックス戦は、8-3で勝利。
ほっとする試合だった。調子が悪かった野手がみんな結果を残して、西勇輝が12球団からの勝利達成。岩貞も無事にカムバックしてリリーフ陣が再び手厚くなった。
まずは西かな。6回2失点で4勝目。若干不安な様子が見えつつも、なんやかんやできっちり試合を作る。尻上がりにどんどんよくなるのは良い先発の特徴やね。立ち上がりのもったいない感じさえなければ完投もあり得たぐらいの内容だったと思う。粘り強く投げて、状態をコントロールしながらのらりくらりとイニングを消化。巧みなピッチングで古巣のオリックスに勝利して12球団から白星を挙げて、史上20人目の達成者となった。通算114勝目での快挙。めでたいね。
やっぱりイニング消化できるのは大きい。タフさと投球術に何度助けられたことか。最近は無援護やエラー、急な乱調に苦労するシーンもあったけどやっぱり抜群に魅力がある。今シーズンもリリーフ盤石なので、責任投球回プラス2ぐらいをベースに投げてくれたら助かる。この記録をはずみにして2020年以来の二桁勝利も狙ってほしい。
打線がうまく機能したのも嬉しい。初回に4点、中押しで3点、1点返された裏にダメ押しと効果的な得点ができた。
ポイントは6番佐藤だろうか。ずっと5番での起用が続いており、6番での起用は4月以来とか。
岡田監督は、昨年複数ポジションを守らされた佐藤や大山らについて、ポジションは固定、打順も原則固定の方針でシーズンスタート。状態が悪くても打順を下げずベンチスタートか二軍調整。逆に状態が良くても打順を上げないほどのこだわりを見せていた。
佐藤も不調期はベンチスタートもちらほら。昨日も代打での出場ということで、そろそろ糸原のスタメンがくるかも?と予想されていたところで打順を下げてのスタメン起用。
ここは難しい判断やね。二軍にいったところでやることがない選手で、なおかつフル出場しないと状態があがってこない。不調が長引く一方で、1本のホームランをきっかけに劇的に状態が改善されることも。
打順の固定は選手の負担軽減が目的。しかしそのメリットを放棄してでも起用する価値があるなら起用を優先すべき。5番起用に固執して出番がないより6番でも試合に出たほうが本人とチームのためになるならそうすべき。
今日の佐藤、打撃ではやっぱり魅力があるところを見せてくれた。初回、相手先発が制球に苦しんでいるところを積極的に叩いて2点タイムリー。軽く合わせたようなバッティングが外野の頭を越えるから本当にすごい。マルチヒットで状態が上がっていきそうなのも期待できる。
ただ、守備が怪しいところがあったのが気がかりではある。記録上はエラーではないプレーも含めて、キャッチングやスローイングなど複数あるのが心配。
まあこれはチーム全体の傾向よな。足が動いてないのが映像でもよくわかる。木浪も大山も、ずっと出てる選手はみんなそう。これはもう疲労としか考えられない。
今回の積極休養は、打撃だけじゃなくて守備にも生かしてほしい。そして他の選手も少しずつ休める環境があるといいなーと思う。でもあと4試合で交流戦が終わるので、それまでは頑張ってもらうことになるのだろうか…。