8.18
浜スタでのDeNA戦は、1-2で敗戦。
両軍あわせて四死球1、エラー0、好守連発。テンポもよくて勝てたらめちゃくちゃ気持ちいい試合。DeNAは嬉しいやろうなー。
阪神ファンとしてはめちゃくちゃ残念。ただでさえ負けたらガックリの展開に加えて最後のリプレー検証がモヤモヤでね…。
9回表1アウト1塁、ランナー熊谷。カウント2-1から盗塁を試みて一度はセーフの判定。これに対してDeNA側からのリクエストがあって判定変わってアウト。2アウトになって糸原出塁するも木浪レフトフライでゲームセット。
リプレー検証で結果がひっくり返ることはザラにある。正確な判定を目指すための制度なので、通常ならどちらに転んでも不満はない。
通常ならね。
今回のケースはめちゃくちゃシビアだったと思う。キャッチャーからの送球がセカンド方向に逸れて、ベースカバーに入ったショートの京田が1塁側のペースの前に入り込む形に。これにより熊谷はベースに足が届かずアウト。走塁妨害は認められず。
確かに、プレーの中でやむを得ず走路に入った場合はOK。それでも捕球前に走路に侵入していた場合はダメだけど、捕球してからの侵入だったからOK。
ただ、今回のケースは本当に「やむを得ず」だったかどうかが疑問。送球が逸れたのは事実。プレーの流れの中で侵入したと言われればそうとも見える。
でも、あそこまでガッツリ足、体ごと侵入するほど京田の守備は下手じゃない。京田に限らず他のショートであっても、走路を空けつつタッチに向かう余裕は十分にあったように見える。まして京田のレベルなら尚更そう。
こういう際どいプレーの場合、守備側も攻撃側もルールのギリギリを攻めることがあるというのは聞いたことがある。例えば、打者がキャッチャーゴロを打ったとき、送球が体に当たることを狙って若干一塁線の内側を走るとかね。体に当たらなくてもキャッチャーが投げにくくなるだけでも儲けもんという発想。
今回の場合、タッチが間に合わないと見て一か八か走路に入り込んだんじゃないかなーと思う。もちろん勝手な憶測に過ぎないけどさ、レベルの高い選手はいろんなアイデアを持っていて、それを一瞬の判断で実行できるから。
そしてそのこと自体は全然悪くないとも思う。ルールの範囲内、フェアプレーの範囲内で、知識と技術を駆使して狡賢く立ち回るのもプロの技。個人の勝手な憶測のとおり京田が狙ってこのプレーを敢行していても、審判からアウトの判定を出させたなら京田の勝ち。悔しいけど諦めるしかない。
じゃあなぜモヤモヤしているかと言うと、これが危険なプレーだったから。上の例の「一塁線の内側を走る」ぐらいなら、仮に体にボールが当たっても痛いだけ。しかし今回の場合は、スライディングしてくるランナーの真正面に体を入れ込む形になっている。ひとつ間違えば熊谷も京田も取り返しのつかない大怪我をしていた可能性があるめちゃくちゃ危険なプレー。
繰り返しになるけど、これはあくまでも「京田が狙ってこのプレーを行った」という見方のもとでの意見。そもそも見当違いの可能性は大いにある。だからこそのモヤモヤでもある。
どっちにしても、本当に本当に危険なプレーであることだけは間違いないもんな。回避しようとするならランナーはスピードを緩めるか避けるしかないわけで、必然的にアウトになる。今後は「キャッチャーからの送球は一塁側に低く逸れるように投げてショートがしゃがみ込むように走路を塞ぐ」という危険なプレーが横行することになりかねない。ほんと、モヤモヤする…。