10.22
岡田監督としては、現時点ではFA選手での補強には消極的とか。若手から中堅の生え抜き選手によるチームづくりに成功しているいま、ベテランクラスの選手は不要とのこと。
確かに、ピンポイントで即戦力が必要なポジションはないよな。しいて挙げるなら助っ人枠になっているレフトあたりか。しかしここはチーム内の競争で十分やりくりできるレベル。むしろ即戦力のスタメンよりもバックアップメンバーや次世代のスタメン候補のほうが欲しい。スタメンをガッチリ固定して勝ち取ったリーグ優勝だけど、裏を返せばチャンスをもらった選手は例年より少なかった印象。出てきたのはキャンプやオープン戦から順当に結果を残してきた村上大竹富田森下ぐらい。小幡や小野寺、キャッチャー陣はほぼベンチウォーマー。優勝が決まってからもスタメンはあまり変わらず、とにかく育成よりも日本一に向けた采配だった気がする。
これが悪いとは言わない。優勝するための采配に勝るものはない。ただ、この先日本一、さらには連覇を狙ううえでは補強も見据えた動きも検討していく必要はあるかも。
ドラフトだけでは賄えない部分は必ずある。工藤監督の時代、連覇していたソフトバンク。あの頃のソフトバンクはドラフトでは即戦力よりも素材型の選手を指名し続けていた。ちょうど今ぐらいの時期にうまいこと世代交代したいという意図があったんだろうけど、なかなかうまくいっていない印象あり。やっぱり想定どおりに選手を育てるのは難しいよ。球団の体制うんぬんよりも育成そのものの難しさが大きいと思う。
阪神としても、次の世代が育つまでの繋ぎは必要だと思う。ドラフトや現有戦力だけにこだわることはない。FA、助っ人、現役ドラフト、他球団の戦力外選手から見つけるのもひとつの手段。特に今の時期は戦力外市場がめちゃくちゃ盛り上がっている。まだまだやれそうな選手たちがチーム事情により放出されているパターンも多いので、ここで手堅く補強できると嬉しい。