ドラフト会議

10.26

今年は即戦力タイプが多い年らしいね。

全体的な前評判としては、

・即戦力タイプが多い。

・一年目からローテ、クローザー、スタメンに期待できる。

・1〜2年後ぐらいにはローテ、スタメンに食い込んできそうな準即戦力タイプの選手も。

・1位クラスは6名程度で、2位以降(ハズレ1位)はレベルが落ちる。

まあそういう前情報に関しては参考程度にしておいて、阪神スカウトが独自路線で調査して、岡田監督が一本釣りした今回のドラフトは興味深い。

1位 下村海翔 投手 右投右打 大卒

2位 椎葉 剛 投手 右投右打 社卒

3位 山田 脩也 内野手 右投右打 高卒

4位 百崎 蒼生 内野手 右投右打 高卒

5位 石黒 佑弥 投手 右投右打 社卒

6位 津田 淳哉 投手 右投右打 大卒

育成

1位 松原 快 投手 右投右打 社卒

2位 福島 圭音 外野手 右投左打 大卒

目玉の6名には挙げられてなかったものの、1位の下村は完成度が高くてスピードもキレもある本格右腕。先発もリリーフもできる器用さも魅力。阪神投手陣がさらに分厚くなるね。手堅く頼もしい指名になったと思う。

2位の椎葉はまっすぐフォークが得意なパワーピッチャー。ややコントロールが荒れることがあるものの奪三振率が高く、このタイプを育てるのに定評がある阪神としてはベストな人材。

3位の山田は守備走塁がウリ。キャッチング、ハンドリング、スローイングが安定しているほか、足もめちゃくちゃ速くて打撃では小技がうまいとか。木浪、小幡がバリバリ上で戦っているうちに下でじっくり経験を積んでほしいね。

4位の百崎は、井端さん曰く「野球センスのある選手」。バットコントロールありパワーあり、二遊間守備にも定評あり。山田百崎を競わせるドラフト戦略かな?めちゃくちゃ楽しみ。

5位の石黒はまっすぐとカット、スライダーが武器。他の指名選手と比べると実績面では劣るけど、実力面はスカウトがバッチリ見極めてるはず。最近は下位指名投手が躍動してるからこのあたりの順目の投手はワクワクする。

6位の津田は、まっすぐとカーブが魅力。ピッチャーは右を立て続けに4人指名。素材感ある選手で、コントロールとマウンド捌きが伸びれば…というこれまた阪神が育てるの得意なタイプ。

ものすごい独自路線。

支配下は全員右打右投。左ピッチャー、捕手、外野手は獲得せず。ピッチャーは大卒社卒、内野手は高卒。育成でようやく左の外野手を1名。去年もずいぶん偏りがあったけど今年はそれ以上。

これはこれで全然OK。セオリーどおりにバランスよく指名するのも、チーム事情に合わせて尖った指名をするのも戦略。まわりに流されず、必要な選手を淡々と獲得。しっかりしたビジョンがなければこの指名はできない。きちんと起用できる、育てることができる選手を選んだんじゃないかな。

しかしやっぱり偏りへの不安もある。別に獲得した選手に不満があるわけではなくて、各ポジションで世代交代が滞る可能性があるのは心配。同一ポジションの下の選手との競争もなくなる。もちろんそのあたりのことは考え抜いたうえでの指名なんだろうけどさ。2年続けてとなると心配も出てくる。まあ優勝チームのドラフトってだいたいこんな感じかもね。いいドラフトだった!