4.5
神宮でのヤクルト戦は、7-6で勝利。
今シーズン初のヤクルト戦。開幕投手同士の投げ合いが延長までもつれるとは。青柳が6回3失点、サイスニードが7回3失点。内容的にはどうだろうか。四死球6と制球に苦しみながらも被安打3でまとめた青柳と、キレとテンポで勝りながら被安打は6、しかし青柳よりも長く投げたサイスニード。
印象としてはサイスニードのほうが良かった気はする。打たれながらもゾーンの中で勝負し続けて7イニング消化したサイスニードと、悪いときにありがちな自滅気味なピッチングから抜け出せなかった青柳。もちろん青柳も悪いなりにきちんとゲームを作ったけどさ、複数のタイトルホルダーでチームのエースどころかリーグでも屈指の、20勝するんじゃないかってぐらい勝ちまくっていたころの向かう所敵なしの青柳を知っているファンからすると物足りなさを感じるのも事実。
問題は誰がどう見てもコントロール。ゾーンの中、もしくはその近辺で適度に荒れるのが持ち味なのに明らかに逸れたり甘く入ったりで狙いを絞られている感が強い。梅野と組んでも坂本と組んでもこの調子なのでキャッチャーとの相性によるものとも考えにくい。このままでも一軍で通用するレベルなのはさすがとしか言いようがないけど、バリバリ勝ちまくっていたころに戻るのには相当時間が必要かも?
しかし勝ったから前向きに反省できるね。犠牲フライ、押し出し、タイムリー、ホームランと相手バッテリーを攻めに攻めた。ピッチャー交代による流れの隙をついた抜け目のなさは大したもの。
10回勝ち越しホームランの佐藤がヒーローなのは間違いないとして、痺れたのは9回森下の同点打。制球に苦しむ星に代わってマウンドに上がった大西も四球による押し出しで1点献上。なおも1アウト満塁の場面で2球ボールが先行したところで、ファーストのオスナとサード村上が声をかけに行き、ピッチングコーチもマウンドにきて、その直後の仕切り直しの3球目を叩いてのタイムリー。ヤクルト側が「ストライクゾーンの中で勝負する」という共通認識を持ったと読み切ったかのように、甘く入ったまっすぐを一振りで仕留めた。思い切りのよさ、集中力、勝負強さが光った打席。昨年と同じように打率以上の貢献度は間違いなくある選手。
これでシーズン3勝4敗。こうなるとベターな滑り出しに見えてくるから不思議。明日勝てば5割。天気だけが心配やね。