5.15
バンテリンドームでの中日戦は、1-0で勝利。
予想通りの投手戦。チャンスはそれなりにあるけど投手が踏ん張る。中日と阪神らしい試合だった。
大竹は7回無失点、代打できれいにマウンドを降りて勝ち負けつかず。対する小笠原は9回まで投げるもピンチを招くも、何とマルティネスへの継投で無失点。申告敬遠も絡めて駆け引きが光る両先発の投げ合い。
スコアレスドローを覚悟していた試合だったけど最後は近本が決めてくれた。森下のツーベース、代走植田、中野の進塁打と、首脳陣もベンチの選手もスタメンの選手もこのワンチャンスに賭ける思いの強さが見ている側にも伝わってきた。
この打席の近本を見て、改めて独特な打者だなーと思ったよ。ピッチャーはややサイド気味の変則リリーフ齋藤。ただでさえ左対左で不利なのに、狙うのは外角低めに逃げていくボール。通常なら絶対に追いかけてはいけないゾーンで左バッターの泣きどころ。のはずなんだけど、明らかにボール球なんだけど、しっかり捉えてセカンドの頭上を越えていく文句なしのきれいなタイムリー。自分なりの打撃メソッドがあって、悪球でも決め球でもヒットゾーンに飛ばせる実力があるんやろうな。3番ハマってるよ。
で、今日はサードスタメンは渡邉。対小笠原ということでまっすぐに強い右バッターをスタメン起用。ちょっと前までは陽川が担っていた役割。陽川、小笠原との相性良かったからなー…。そんなわけで起用された渡邉はヒット1本に四死球1となかなかの結果。守備でも好プレーあり、本人の一軍開幕戦としても申し分ない出来だったのではなかろうか。ここは固定せずに状態のいい選手、もしくは相手先発を見ながらのスタメン決定でいいんじゃないかな。
佐藤はいろいろあって二軍調整。本当にいろいろ。守備が一番話題になりがちだけど、打撃面でも数字が伸び悩んでいる。走塁面でも牽制死が多めなのは気になるところ。
彼に特に求めているのは打席での爆発力。その期待値はめちゃくちゃ高い。多少数字が悪くても使いたい魅力は確かにある。しかし一定以上の安定性がないと継続的なスタメン起用は厳しいのも事実。前に二軍調整になったときは、じっくり様子を見るはずが近本の離脱で昇格が繰り上がってしまった。上がってからの活躍で昇格繰り上げは正解だったとその時は思ったけど、今となってはあのとき徹底的に鍛え込んでいれば…という気もする。今度こそ周りも本人も納得するまで調整しまくって、最高に仕上がった状態で上がってきてほしいね。