ナックルボール

2.2

23球ほど投げたネルソン。その中で2球、ナックルボールを投げたとか。

受けた坂本はいわく「軌道が読めない。揺れる、伸びる、落ちるなど本当に予測できない」というボール。

もしそうなら夢のようなボール。160キロの速球、チェンジアップ、カーブにナックルボールを組み合わせるスタイルは相当なプレッシャーになるはず。

しかし投げるピッチャーが少ないのには訳がある。リスクが大きい。

・受けるキャッチャーの負担が大きく、専用のグラブどころか専属のキャッチャーがいないと試合が成り立たないほど。また、それぐらい質の高いボールでなければ通用しない。

・コントロールが難しく、制球が安定しない。四死球連発、ゾーンにきても審判がストライクコールしてくれない場合もあるなどの問題あり。

・平均球速が上がっている現代野球において、遅いボールは見極めを含めて対応されやすい。

・そもそもカットやツーシームなど、制球しやすく有効なボールが多いなかでナックルボールを習得するメリットが薄れつつある。

などなど。決め球というよりもひと試合に1球投げるか投げないかぐらいの変化球のひとつのイメージかな。たまに大竹が投げてた超スローボールのような扱いかなー。